【メンタルは直接鍛えられない】心技体は鍛えにくい順に並んでいる
逆に言うと、体→技→心の順で鍛えていくべき。
体
一通りスポーツをかじって分かったことがある。
それは全て「重心」が大切だということ。
スキーにしても、サーフィンにしても自分の視線に重心がついて行く。
重心が大切だと常に頭にあると、大体のスポーツにおいてなぜ上手くいかないのかが分かる。
重心を行きたい方向に持っていきたいなら膝を落として、つまり腰(重心)を下ろして下半身の力で自分の体をコントロール出来るようにしないといけない。
上記の2つのスポーツで下手な人を見てると皆膝が立っている。
そんな状態でスピードを制御できない。
何故膝が立つかというと、単純に下半身に筋肉が足りず、すぐ疲れるからだ。
人間にとって楽な姿勢は直立であり、地球に対する重力を最小限にする寝る体勢だ。
その楽な姿勢では、ある意味身体をいじめているとも言えるスポーツは上手く出来ない。
だからこそきつい体勢を取るスポーツにおいて、重心を上手く使おうと体幹を鍛える事が大事になる。
重心周りの体幹を意識して鍛える事はスポーツ選手にとって常識である。
重心の重要さを理解し、体幹を鍛えれば、どんなスポーツにも対応できる。
なおかつ基礎体力を底上げすればベター。
自宅で出来るヨガ、ピラティス、バランスボールを使った運動などで健康には十分な体幹づくりが出来る。
技
運動が出来る健康な身体が出来れば、技を取り入れられる素地が作られたことになる。
どのスポーツでも走らされるのはその為だ。
技があっても体力で負けたら勝負にならない。
体力でまず負けず、互角に戦える要素を兼ね備えてこそ初めて勝負の舞台に上がれる。
技と心のぶつかり合いで勝敗を分けれる。
勿論、多くの技で体力の格差をカバーするのも戦略の1つだ。
しかし、圧倒的な体力差や体格差がある場合、いくら技が多くても埋めきれない溝ができてしまう。
大多数の人間が体力だけは一律に鍛えられる素材であるからこそ、最初に技ばかりを教えずに走り込みをさせる。
技の練習をするにも体力がいるし、身体の使い方や限界などを知るためにも必要である。
心
最後に心がくる。
心だけを鍛えるなら山ごもりでも、お寺で悟りを開くための修行をするのもいいかもしれない。
しかし、心だけを鍛えてもそれを生かすのは身体である。
身体があっても心がなければただの機械だ。
技が光るのは心があるからだし、躰があってこそ心が生きる。
心だけを最初に鍛えるのは難しい。
心技体のステップの過程をいきなりすっ飛ばして、心だけを宮本武蔵級にすれば誰にでも勝てるかといったらそれは無茶な話だろう。
伝説の剣豪だって技を磨き続けてきた結果、心も磨かれていったはずだ。
誰にも負けない自信は、技への理解度や身体の使い方を熟知しているからこそ生まれる。
自分の体力と技、相手の力量がわかる経験値や思考能力、それらを頭のなかで勘定してこそ勝つか負けるかの判断が出来る。
活路を見出すことを可能とするのは、体力、技、そして心持ちだ。
FXに置き換えると・・・
体力は環境認識。
技は手法。
心は損切り出来ること。
次もチャンスがあることを知っている事。
皆が気にしているメンタルは最後に来る。
塩漬けによる大損失の損切りや強制ロスカット、入るべき所で入れない、手法やルール外のことをしでかす等を、メンタルのせいにする人は多い(自分もだが)
しかし、なんでもかんでもメンタルのせいではないことを受け止めなければならない。
正しい環境認識が出来るようになって、自分にあう手法やルールを決めた上で、試行錯誤して経験値を貯めて成長していかねばならない。
最初から環境認識が間違っているのに、チキン利食いや大損失をいちいちメンタルのせいにしていては進歩はない。
勝てる人の考え方が出来るというのは、何も思考そのものだけで形成されているものではない。
思考の下地には、経験値(検証や試行錯誤)に包まれた環境認識の力が隠されている。
メンタルがしっかりしていないから勝てないなどと思考停止する前にやるべきことはある。
トレードにおける重心、コアな技術である環境認識(体力)の不足を見直したほうが良い。
まずはそこがスタート地点。
大衆心理、群集心理。
— 鴨川トモロン (@kamogawa007) 2016年10月26日
mass psychologyで合ってるのね。
多くの人がこの真実に気づかないで居てくれる限り、エッジ(優位性)が残り続ける。
環境認識には大衆心理への理解が必要不可欠。