【大衆心理】売りたい買いたい人の気持ち
マトリックス図でまとめてみた。
大まかな心理の移り変わりはこうだろうということで。
相場の基本は、誰かの損失が自分の利益、自分の損失が誰かの利益。
この構造はFXに限らず、株もそう。儲けたいなら損する人のことを考えないといけず、損ばかりするなら儲ける人の気持ちや思考とはかけ離れている。そのギャップを埋めるためにも客観的に自分の環境認識や相場認識を把握しておくべき。
儲けたいなら誰に損させるか、勝ちポジをゲットしたいなら損する人(利益の源泉)のポジションやそこに至る思考まで計算する必要がある。
例として上げ相場の時、逆張りで売っている人や戻しを取ろうとしている人(スキャルやデイ、スイングも含め)は損失を抱えている。
売りポジの人は強制ロスカットがない限り、どこかで損失を確定させないといけない。
つまりは買い戻す(=新規に買いたい人にポジションを受け渡す)ことが必要だ。
上げ相場だから買いたい人は沢山いる。
上げているのは売りたい人より買いたい人の方が多い状態だからだ。
上げ続けるのは売って儲けよう(=下げるだろう)と思っている人が少なく、買いたい(=まだまだ上げる)と思っている人が大多数になる。逆に、買いたい人が多くなりすぎる(=時間が経つ)と均衡が崩れて、高止まり始める。利益が出たらすぐ決済したくなる人間の本能的行動をする人の数が増えてくるから。
買ってすぐ勝ち確定の売戻しをすると、売るわけだから下がる。
上げ継続なら押し目となるだけだが、その押し目がどんどん大きくなり、押し目が来る間隔が狭くなるともうトレンドの終焉が近づいている証拠となる。
上げ続ける相場では、逆張り思考で売りから入るポジの人は買いで持っている人の燃料にされる。すぐに損失を抱えることになるので、その損失は買っている人の利益になって増えていくから。
上げ相場時に既に買っている人は、含み益が出た途端にどこで決済しても勝ち確定だ。ただ持ちすぎると転換したり、高値掴みになった場合は即含み損だが・・・。
「含み益は幻、含み損は現実」とはよく言ったものだ。
相場の8割はレンジとよく言われる。
相場は上か下かはっきりしない場面が殆どで、分かりやすいトレンドの時は誰でも勝てると錯覚するほど素直な動きをする。
そんな時、順張りでトレンドに付いて行く手法や、難しいことはせずレンジブレイクなどで取っていくやり方はどこの領域を狙うべきかを表にした。
基本的にピンク丸の動く時である。
トレンドという波の少しを取るか、レンジブレイクで波を追いかけるかは手法次第だが、ここでは単純に順張りでトレンドを追いかけることを主として考える。
相場の動きは、売りたい人と買いたい人(新規勢)と売っている人と買っている人(既存勢)との4者のバランスで決まってくる。
勿論様子見って人もいて、正確には5者なのかなーと思う。が、永遠に様子見の人は居ないので、どちらかに偏る(儲けたいので勝ちポジはどちらか探る、考える)と考えていいだろう。
トレンドを取れてトータルで勝てる人は、レンジで焦れて入ることをせずに待てる人だろう。
利益が残らないパターンはトレンドで取るが、レンジでその利益を吐き出すというものだろう。(自分がそうだ)
つまり、無駄打ちが多いってこと。
無駄打ちの原因はレンジに突っ込んでるから。トレンドが待ててないから。
新規と既存の売買バランスを見極められてないから、トレンドかレンジかを見誤る。
まずは今の相場を見極められること、そこから入れること、次に決済。
環境認識、自己分析がスタートライン。
んー相場って、大変。
すぐ相場の需給(心理の移り変わり)を読み取れるかで力量というか基礎が別れてくるんだろうな。
上記2つの図で相場の心理の移り変わりを表したが、 こんなにはっきりと分かるものでもないと思っている。文字で、論理的に、1から10まで表現できればいいのだけれど、それなら書籍になっていてもおかしくはない。が、心理の大切さを説く『ゾーン』でも、相場心理や大衆心理の移り変わりをターゲットに書かれているわけではない。
メンタルの大切さ、人間の心の弱さを補う意味でのルールの大切さなどを説明している(と俺は解釈している)
相場心理の売りたい買いたい、利確したい損切りたいのバランスは、感覚で言うと濃淡のような感じ。明確な転換などを相場で見ていると、ティックの動きが激しくローソク足の実体が大きくなる。そこの瞬間に、明確に「あ、心理が傾いた」って分かる。あの感覚はFT2などでは中々味わえないだろうと思う。
その転換の瞬間やトレンドが伸びていく感じ、損切りが大量に出ているだろうなぁーと眺めている時に冷静に分析出来る時。これらの積み重ねなのかな。相場の大衆心理を読む、ということは。
P.S