FXとポーカー
ポーカーとFX
激しく同意。
— 鴨川トモロン (@kamogawa007) March 23, 2019
自分の中で定義づけた条件の数で判断しないと、どこまでもいつまでも判断がブレルし迷う。
ポーカーには明確な技術があって確かに成長できるが、FXは一つ一つの技術や知識が万人にとって役立つわけじゃない。
あってもなくても良いし、無くてはならない人もいる。
ケースバイケースの塊。 https://t.co/l7rWHjxO8H
ポーカーには明確な技術がある。
オッズとアウツの計算。
ブラフ、セミブラフ、ピュアブラフ。
期待値計算
タイトアグレッシブ、ルーズパッシブなどスタイルの違い。
コールの金額やポジションで同じカードでも振る舞いが違う。
などなど、シンプルルール故にかなり奥深い世界であって、勝ち続ける人は運をねじ伏せるかの如く技術で勝っている。
そうポーカーは技術なのだ。
一方でFXは、相場はどうだろうか。
ダウ理論、N波動、フラクタル、グランビル、FIBO、MA、BB、RSI、・・・上げればキリがないインジケーターの数々。
間違いなくこちらも技術で、ポーカーと同じく運だけで短期的に儲ける事ができる。
しかもレバレッジが効くので、短期的に破産もするし一夜で資産が何倍になることもある。
ポーカーには食われる側のフィッシュ(お魚さん)がいて、食う側のシャーク(サメ)がいる。
それはもう明確に分かる。
フィッシュの弱点を見抜いたら、シャークはひたすらそこをついて金を巻き上げる。
ポーカーは役の強さで最終的な判断がくだされる。
確率の計算ができたり、オッズに合う金額をかけることで技術があるかどうか分かる。
オッズに合わないプレーばっかりしてたり、明らかなミスプレイの癖があるとすぐにシャークに狙われる。
はてさて、FXにはこれがない。
数学的に確率を計算して導けないのである。
常に乱高下する相場の未来を予測しようとして散っていった秀才や天才たちは山ほどいる。
しかも、ポーカーは一度に対戦できる人が6人や9人など数が限られているのに対し、FXや相場は無階級無差別の異種格闘技戦の頂上決戦が毎日行われている。
進撃の巨人とキングコングとゴジラとKAIJYUとイェーガーが大乱闘スマッシュブラザーズしている中をずっと走り回って逃げ続けなければならない。そして、時には巨人の肩に乗って一緒に戦場で振り回される場面も出てくる。
そんな状況で確率がどうとか、数学している場合じゃない。
役の強さがないから、自分で判断するしかない。
今日始めたばっかりのポーカープレイヤーがでいきなりフィルアイビーやダニエルラグネーノと対戦できるわけがない。
彼らはとてつもない金額で戦っているのでそもそも同じステージにすら立てない。
しかし、FXはこれができちゃうんだな。厄介なことに。
いいとこでも、悪いとこでもある。
プロもアマチュアもごっちゃ煮ではいどうぞってな。
ポーカーの戦場とFXの戦場では判断軸が全く異なる。
ポーカーは自分の手札が悪ければ降りることもできる。
手札が弱いか強いかなんて少し勉強すれば分かる。
でもFXは今の相場が強いか弱いかが分からない。
分かるけど不確定要素が多すぎるといった表現が合うかな。
これから伸びるかもしれないし、伸びないかもしれない。
伸びる可能性は高いけど、伸びないかもしれない。
伸びない可能性が高いけど、伸びちゃうかもしれない。
相場は「どっちだよはっきりしろよ」って言いたくなる場面の連続とカタマリだ。
FXは自分で基準をつけて、これはこう、あれはあれと状況別に指針を決めておかないと戦場は常に状況が変化していくのに対し遅れを取ることになる。
ポーカーも常にミスとの戦いだ。
ミスしても運で勝つこともあるが、長期的にそのミスが改善されなければ損失は広がる。
ミスしなくても負けることはあるが、長期的に正しい判断をしていればいずれ必ず利益は積み上がっていく。
FXもミスしても勝ちも負けもある。
しかし、FXには見えない相手がいて、その相手のミスで勝っているわけでも負けているわけでもない。
もちろん誰かの損失が誰かの利益であることは間違いないのだが、相場に置いては誰かの正解が誰かの間違いであったりしてあべこべの世界なのである。
誰が唯一の正解で、誰が技術的に正しくて、誰が数学的に正しい確率を求めているかは関係ないのである。
勝てば官軍と言ってしまえばそれまでだが、相場には見えない技術が多すぎる。
勝てる総合力に必要なことがダウ理論だけのこともあるし、フラクタル、MA、BB、一目均衡表、FIBOと沢山のこともある。
正解は人それぞれ、幸せは自分の心が決める、である。
ポーカー見たく分かりやすい技術があればいいんだろうけど、FXにはそれがないから圧倒的経験値と思考力がないと戦えない。
沢山負けて、記録つけて、負けないようにミスを埋める。
勝つために技術を磨く道は同じなのに、ほとんど性質は似ていいるのに、知れば知るほど両者の世界の色は違うのだと思わされる。
FXの何が辛いかって、訓練方法が全く分からないところから手探りでやるしかないとこだよ。
ポーカーみたいにオッズ覚えて計算できるようになって、ブラフ決めれたり見破れたりできるようになったりすればいんだけどね。
初日に奥義を教わる空手のごとく、ダウ理論一発で生きていくんじゃいと腹を決めれたらいいのだが、やっぱり人間痛い目見て遠回りしないと大事なものには気づけない。
少ない武器でいいと分かるのは、たくさん武器を使いまわして負けてから。
知識なんて必要ないとわかるのは、知識に散々振り回されてから。
勝ちたい気持ちが先行して、先走って何度も打ちのめされてようやく負けない戦い方にシフトしていく。
最初から負けない思考、考え方、やり方で戦えるわけがないんだ。
そこはポーカーと一緒。
勝ってポット取れて嬉しい、なんで負けるのか意味わかんねー。
そういう経験値の連続の中で、あぁこのままじゃ駄目だ勝てねーわって絶望してからがスタートライン。
負けて、負けて、破産しないまで負けて見えるものもある。
破産しまくって見えるものもある。
俺のまだ道半ばというか、まだ入り口のところだけど、目の前の負けを1個ずつ克服していくしか道はない。