FXの森

負け続けて7年目の初心者脱出記録

Netflix「ドラマ火花」笑いのパンチでがむしゃらに殴り続けた軌跡(全話の感想)

CMがむっちゃ面白そうやもん。我慢できんかった。

書き溜めてたやつです。ほんの少しネタバレ含みます。

書きなぐりなので、見た後に読むといいかも・・・。

全部、見終わった後に本物の芸人さんが相方役をしていることに気づいてます。(CMで見落としてた(笑))

この役者さんのコンビ(先輩のコンビの方)、漫才うまいなぁー!!って。

当たり前ですね。売れてる実力派の漫才師を抜擢してるんですから(笑)

 

火花1 2016年6月12日

ガラケーが懐かしい。

貧乏のボロアパートがいい清貧さを醸し出している。

若手芸人の売れない時期のもどかしさ、もがいている感じが出ていて面白い。
自転車で2ケツしながら商店街を走り、心の底からけだるそうに吐けだす「売れたいなぁ!」。

 

・・・青春だなぁ。

 

「面白いこと思いついたらすぐ言えよ」って言った次の瞬間から掛け合いが始まる。

あのテンポ感が心地良い。

卓球のラリーの様に目に止まらない速さで返される。

あの瞬発力って、テレビでよく見る芸人さんのコメント能力そのものなんだろうなぁ。

相方の声がすごく聞き覚えがある声。これは狙った配役なのかな?

エンディングの始まりは癖になりそう。
廃墟感出てる。

 

火花の著者・又吉直樹氏によると、相当壁が薄いところに住んでいたことがあるそうだ。

ドラマでも木造で壁薄そうだったw

 

火花2 2016年6月12日


人を笑わせるって難しいなぁ。
そして後輩におごって無理をする見栄っ張りさが眩しくて直視できない。

BGMが凝ってる印象を受ける。

セッ○スのBGM聞きながら月を眺めている様子がなんとも言えない。


しかも相方の彼女を見た後だし。


初めて後輩と飲みに行く。先輩からの言葉の受け売りで見栄を張る。

後輩から褒められるも、自分の尊敬する先輩を酷評される。

(一瞬、後輩に頭からビールをかけるシーンが写ってヒヤリとさせられる。せっかく慕ってくれる後輩がいなくなるよ!!って。でも妄想で終わってホッとする)

 

そしてその尊敬する先輩と飲んだあとに聞く情事の籠もれ声。


どんな気持ちで月を聞いて、見てるのか。すごくすごく気になる。

 

 

・・・ 一句浮かんだりするのけ?

 

着メロでバレて?、慌てふためく姿に笑いをこらえきれない。

 

 

火花3 2016年6月12日

こんな個性的で、話が合う人だったら一緒に居て楽しいんだろうなぁって思う。
酒を酌み交わすことよりも、いつもの小汚い居酒屋にいるのが楽しそう。
話が合わなかったら、地球の裏側で唯一の日本人同士として会っても喜べない存在になってしまいそう。

神谷先輩の東京に来て、すぐ彼女んちに居着けるヒモ能力に嫉妬してしまう。

どんな才能やねん。

大晦日に勘違いから警察のお世話になり、年越しカップ麺をごちそうしてもらう。
笑ってしまった。

儚さと脆さがたまにちらっと覗く瞬間がある。

 

 

火花4 2016年6月12日

あの合コンに馴染めず、自分にはお笑いしかないんだって孤独を感じる瞬間が胸を締め付けられる。
バイト先の生意気な年下の先輩に非道い扱いされるも、胸がすく体験をする。

一歩づつ進んでるって実感がほのかに嬉しい。


というかバイト先の人、演技上手いなぁって納得してしまった。

めっちゃいい味出してるよ。

いるいる~こんなマイルドヤンキーいる~~~って頷く(笑)


やっぱ青春は走らなきゃねって思わされる。

走りだす原動力に、心を揺れ動かされる。

 

合コンにテラスハウスの人が居た気が・・・。

というより、微妙な女性にしか気にかけてもらえないのって、自分がモテないと自覚していても、辛いよね・・・。

 

火花5 2016年6月12日

ベージュのコーデュロイパンツ!!!
やはりBGMがいい。

ハプニングが一番、面白い。
鍋っていいもんだね。梅雨時だけど食べたくなる。

この女優さんの表情、演技いいなぁ。

門脇麦、か・・・。

美人系じゃないけど、いい味出してる。

 

 

火花6 2016年6月12日

別れは辛い。
しかし、元カレと今彼との気まずさが悲しみ過ぎないようにコミカルに書かれてて面白い。

最後の灯火のように生きているように目に映る。

 

神谷先輩の挙動不審ぶりが面白い。

もう玄関前から漫才やんけ(笑)

 

 

火花7 2016年6月12日

あのネタ・・・言うのか??ってスローに成る瞬間、楽しませてくれた。
面白い。だんだん主演の林遣都が本物の漫才師にしか見えなくなっている。

勿論、波岡一喜は最初の1話から漫才師。なりきるレベルが段違い。

小さい頃から悪役でよく見かけてたけど、今作でこんなコミカルな役も演技が出来るなんて驚いた。

パーマとタバコとビール、そして居酒屋がこんなにしっくり来る俳優さんは初めて。

居酒屋といえば、孤独のグルメのゴローちゃん(松重豊)を除いて。

彼はサラリーマン色が強すぎる笑

 

火花8 2016年6月14日

売れれば売れるほど先輩との距離が開いていく。
自分と一緒の銀髪にしてきた神谷先輩の話が全然頭に入って来ない。

僕は結局世間を剥がせなかった、の一粒の悔し涙。
思い出し静かに泣くシーンの長まわしが胸を締め付ける。


演技上手いなぁ。

自分の中のかっこいい先輩とかけ離れている今の姿を見て、思わず内心をぶちまけてしまう。

かっこいい先輩で居てくださいよ!って言ってる様に聞こえた。

ずっと追いかけてきたのに、いつの間にか追い越していて、先輩も微妙な彼女作っちゃってるし・・・。

色々やるせない気持ちになるわな。

 

火花9 2016年6月14日

相方の彼女が昔のネタを喋り出す。
涙で続かなくなる。

解散を泣いてくれる人がいる。
10年、見守り続けた人がいる。
ファンで居てくれた人がいる。

何度もネタ合わせをした公園で夢破れてうなだれる。

売れた!と思った。

掴みかけたのに、離れていった。


悔しさが溢れ出る、思い出が悔しさで塗りつぶされる。

 

解散の悲しみを涙に変換せずには居られない。

 

事務所の社訓が、「男たちよ泣くな!」

 

 

 

・・・無理です。

 

 

泣きますって。

 

 


火花10 2016年6月14日

 

この回で最終話、間違いなくハンカチ必須。

 

泣かせに来てる。

 

泣かない人がいるのか?

最初から涙目になりながら、泣きながら漫才する。

号泣。

名演だった思う。

俳優が漫才師を演じてるわけだけど、本物の漫才師が10年分の思いをぶちまけている様。

感情をありったけ曝け出して、涙と感謝のハンマーで一心不乱に殴り続けられる。

こうかは バツグン だ!

涙腺のダム崩壊。

 

このシーン、とるの難しかっただろうなぁ。

(小話として、漫才のシーンは客席側と舞台側の両方を取るために同じネタを2回以上やる必要があったそうです。)

 

 

そして神谷先輩は、本当にあほんだらだなぁ。

露天風呂に月と酒と、シリコンFカップ。

最高にカオス。

主人公は最初笑うかと思ったら、真面目に説教しだした。

(あれ?笑うとこ・・・だよね?)

 

まとめ

改めて、地上波では作れなかったろうなぁ。

ぶっ続けで見れる、このスピード感は今の時代ならでは。

逆にCMとか挟むと、観れなくなったもんだと思う。

極論、10話をピークに持っていくための残り9話だから。

最後のために、盛大に9話も前フリしている。

 

これだけいいもの作れたら、そりゃー宣伝も気持ち入るわ。

役者さんも演技派揃いだし。 

 

 

最後に、私は原作未読です(笑)

いや、読むけど。絶対。

原作読んでいない人も楽しめる。

原作も読めば、一粒で2度美味しいみたいなところかな。

 

後、会社のマネージャーとして染谷将太がどんどんまともになっていき、最後は頼りがいがある兄ちゃんみたくなっていて面白かった。

10年で成長しているのを出したんだろうなぁ。

最初は変態ちっくだけれど、最後は「大人!!」って印象に。

 

・・・というかこの人も演技上手いな!!

 

ふと思った。

現役の漫才師でも、演技が出来る人だけ集めてる?

演技派どころを配役して、芥川賞の名に恥じないように、全身全霊で作ったという印象。

もう1回見たい。見たくなる。

最後にまた泣きたくなるのだろう。

いや、最後で泣きたい為に見たい!!

もう何言ってるか分からないけれど、見て損はない。

バカバカしさあり、ハチャメチャ感あり、泣きあり、勿論笑いも沢山あり。

老若男女楽しめる1作になっている。

 

お笑いに、純粋に、半生かけて挑んだ若者の情熱と儚さを感じ取って欲しい。

 

 


Netflix火花お題「ドラマ火花の感想」

Sponsored by Netflix

 

追記

なんで検索流入があるのかな?と思ったら、テレビ放映ですか。

2017年2月28日にNHK又吉直樹氏のドキュメンタリーやってましたね。

2作目の苦悩。

2足のわらじで苦しいけれど、だからこそ自分にしか生み出せるものがあると。

楽しみですね。

 

まだ、火花読んでないんですけどw